- ペットにもCBDは効果があるの?
- ペットに使用しても安全?
こんな疑問に答えます。

ペット用のCBD商品とは
カンナビジオール(CBD)は人気がありますが、ペットにも利用できることをご存知でしょうか。
大麻市場の調査会社であるBrightfield Groupによると、ペット用CBDカテゴリーは2019年に946%成長している話題の分野です。
ボクサーである「マイク・タイソン」がペット用のCBDブランドを立ち上げたことも有名ですね。
不安症やある種の皮膚疾患など、さまざまな動物の病気に効果があるとの声が上がっており、また、関節炎の痛みを軽減したり、発作を抑えたりする効果があるという研究結果も報告されています



CBDのペットへの効果5選
犬や猫の体にも、人間と同様にECS(エンドカンナビノイドシステムと)呼ばれる伝達システムがあります。このシステムは、睡眠、食欲、痛み、免疫系などを調節する役割を担っています。CBDは、このシステムの働きを助け、神経系、消化器系、免疫系、そして脳にまで作用します。
これにより以下効果が期待できます。
- CBDのペットへの効果:①関節炎の鎮静
- CBDのペットへの効果:②痙攣やてんかんの緩和
- CBDのペットへの効果:③ストレスや不安の軽減
- CBDのペットへの効果:④痛みの緩和
- CBDのペットへの効果:⑤アレルギー症状の抑制
CBDのペットへの効果:①関節炎の鎮静
2018年にコーネル大学獣医学部は、変形性関節症(OA)の犬にCBDオイルが有効かどうかのテストを実施しました。
CBDオイル2mgまたはプラセボオイル2mgを12時間ごとに投与し、2週間おきに4週間の期間を設けました。異なる犬種の22頭のうち、16頭が効果ありと判断されました。
犬の飼い主も獣医師も、CBDオイルを投与された犬では、痛みが大幅に減少し、より活動的になったと報告しています
CBDのペットへの効果:②痙攣やてんかんの緩和
コロラド州立大学による臨床研究では、CBDを投与された犬の89%が、研究前に比べて発作の回数が減ったとの結果が得られています。(26頭の犬を対象に1日2回、2.5mgのCBDまたはプラセボを12週間投与)
オーバーン大学獣医学部でも、CBDをてんかんの犬に投与する研究を行っています。この研究のリーダーであるDawn Boothe博士は、犬用の大麻製品を販売しているCanna-Pet社関連の非営利団体から資金提供を受けました。



CBDのペットへの効果:③ストレスや不安の解消
CBDを使用している人の多くは、痛み、不安、うつなどの症状に対処するために使用しています。
また、ペットが不安を感じると以下のような症状が付随して現れることがあります。
- 騒音恐怖症
- 分離不安
- 攻撃性の高まり



もちろん、ペット用の抗不安薬もありますが。それよりは副作用が少ないため、CBDの不安症に対する研究が進んでいます。
CBDのペットへの効果:④痛みの緩和
ペットに対するCBDの研究で最も多く報告されているのが痛みの緩和です。神経痛から関節炎まで、CBDは鎮痛剤のような有害な副作用なしに効果を発揮します。
CBDは、人間と同様にペットにおいても、脳や神経系にあるCB1とCB2の両方の受容体に結合し、感じる痛みを軽減させます。
さらに、不眠や吐き気など、痛みに伴う他の症状を抑えるのにも役立ちます。
CBDのペットへの効果:⑤アレルギー症状の抑制
犬や猫のアレルギーや皮膚疾患は増加傾向にあります。しかし、その治療は難しく根気のいるものも少なくありません。
エンドカンナビノイドシステム(ECS)は皮膚にも存在しています。CBDは皮膚の乾燥やかゆみを和らげる効果があるということがわかっています。
また、新しい健康な皮膚細胞の成長を促進効果も報告されています。



CBDのペットへの副作用
アメリカの研究機関:American Holistic Veterinary Medical Associationにて、犬へ与えた場合の副作用の調査が行われました
最も一貫して見られた副作用は以下の通りです。
最も多い副作用としては「眠くなる」ということになりますが、これは必ずしもネガティブな効果ではありません。特に、あなたの愛犬が発作や不安に悩まされていたり、痛みを抱えていたりする場合はその限りではありませんね。
ペット用CBD商品の選び方
- ペット用CBD商品の選び方:①. フルスペクトラム、かつ高濃度のものを選ぶ
- ペット用CBD商品の選び方:②. CO2抽出法であることを確認する
- ペット用CBD商品の選び方:③. 分析証明書が提示されている商品を選ぶ
ペット用CBD商品の選び方:①. フルスペクトラム、かつ高濃度のものを選ぶ
フルスペクトラムの商品には自然に含まれる他の重要なカンナビノイドも含まれているということです。これには、CBC(カンナビクロメン)やCBG(カンナビゲロール)も含まれます。また、リモネン、αピネン、βピネンなどのテルペン類も含まれています。これらは、すべての大麻に含まれる天然の薬効成分です。
カンナビノイドとテルペンが一緒になると、「エントラージュ効果」と呼ばれる相乗効果が生まれます。これによりCBD等の薬効成分がより高まることが知られています。
テルペンやフルスペクトラムについては以下記事を参照ください




ペット用CBD商品の選び方:②. CO2抽出法であることを確認する
大麻からCBDオイルを抽出するには、一般的に2つの方法があります。結論から言えばCO2抽出法で作られた製品をお勧めします。
CO2抽出法
二酸化炭素を使って植物からオイルを抽出します。高圧容器を使い、二酸化炭素が麻に圧力をかけます。これにより麻が分解され、オイルが抽出されるのです。
この抽出方法では、CBDの濃度が高いオイルが得られます。この方法では製品が高価になりますが、その分、その他の方法よりも優れた効果が期待できます。
溶剤抽出
- プロパン
- ブタン
- 石油製品
を用いて抽出する方法です。製造コストが低いことがメリットですが、これらの溶剤の残留物が製品に含まれる場合があり、ペットにとって有害である可能性があります。
CBDの抽出には、エタノールやオリーブオイルなどの天然の溶媒を使うものもあります。これらはペットにとってより安全なのですが、
これらのオイルは大麻特有の成分を破壊する可能性があり、効果が薄まってしまう懸念があります。
ペット用CBD商品の選び方:③. 分析証明書が提示されている商品を選ぶ
分析証明書(COA)が付いていない場合は、避けましょう。
分析証明書とは、CBD製品に含まれるカンナビノイドの量と種類を示すものであり、第三者機関が発行します。



ペット用CBDは安全か
獣医師であり、カリフォルニア州オークランドにあるMontclair Veterinary Hospital and Holistic Veterinary Careのオーナー兼メディカルディレクターであるGary Richter博士は、CBDオイルは一般的にペットにとって安全であると述べています。
結論以下2点を注意することが重要です。
1.過剰摂取させない
CBDはCBDオイルや、CBDを含むペット用のおやつ等様々な方法で与えることができますが、量が調整しやすいおすすめの方法は、
最初は少量から始めて、効果を注意深く観察することをお勧めします。まずは獣医師に相談してみるとよいでしょう。
2.オーガニックやのもの、有害成分を含まないものを探す。
CBDオイルがオーガニックでなくとも、少なくとも農薬や殺菌剤、溶剤などが含まれていないことが大切です。
品質や純度が高いほど、価格も高くなります。安価なものには、殺虫剤や除草剤、重金属などの有害物質が含まれている可能性があります。お使いのCBDオイルに添加物が含まれていないことを確認しましょう。
ペット用CBD商品の口コミ
以下実際にペット用CBD商品を使用した人の口コミをご紹介します。









まとめ
ペットとCBDに関する記事は以上です。