- ハワイでは大麻は合法?
- 日本人はハワイで大麻を使用しても大丈夫?
こんな疑問に答えます。
ハワイでは大麻は医療用に限り合法
結論から言うと、ハワイでは、医療用に限り合法です
医療大麻の使用については、州が発行したライセンスを持つ患者・他州で発行したハワイで有効なライセンスを持つ患者が対象となります。
娯楽目的での所持 | 所持も使用も違法。 |
医療目的での所持 | 3グラム未満の所持・使用までは合法 |
ハワイでの大麻(マリファナ)に関する法律
法規制の歴史
2000年にハワイでは、SB862が法律228となり、医療用大麻を合法化した最初の州となりました。この法律は、ハワイ州改正法第329章を改正し、栽培の制限、適格条件の記載、患者、介護者、推薦医師の訴追に対する保護を規定しました。また、患者と介護者の登録簿を作成し、公安局がこのプログラムを担当することになりました。
その後の法案では、監督官庁が保健省(DOH)に移り、所持制限の拡大、資格条件の追加、申請方法の追加、薬局の認可などが行われました。2000年に医療用大麻が合法化されたものの、2018年まで州は薬局のライセンスを取得していませんでした。
2019年、ハワイ州はHB1383を可決し、少量のマリファナ所持を非犯罪化しました。3グラム以下の大麻を所持した場合、130ドルの罰金が唯一の罰則です。それ以上、1オンスまでの所持の場合は、30日の禁固と1,000ドルの罰金という罰則があります。
また、大麻所持で有罪判決を受けた囚人が、薬物治療プログラムへの釈放と、プログラムを修了した者の記録の抹消を請願できるようになりました。これらの変更は、3グラム以下の所持で有罪判決を受けた囚人にのみ適用されます。
ハワイでの医療大麻に関する法律・情勢
対象となる疾患を持つ患者は、医療大麻登録プログラムに登録し、法288条で改正された法329条にちなんで名付けられた329カードを受け取ることができます。このカードがあれば、患者や介護者は、薬局から大麻を購入したり、自分で栽培したり、大麻を所持、使用することができます。
ハワイでは州外の患者のための相互認証を行っていますが、州外の患者(OSP)は、ハワイで認可された医師または上級実践登録看護師(APRN)の診察を受けなければなりません。
2024年からは、患者が薬局のない島に住んでいる場合や、自分で栽培できない未成年者や成人である場合を除き、自宅での栽培は違法となります。
ハワイでの医療大麻(マリファナ)使用資格取得方法
ハワイでの医療大麻使用資格取得方法:①患者(使用者本人)による医療大麻資格申請
患者本人が申請する場合は、以下手順にて行います。
- 医師またはAPRNに認証を依頼
- オンラインアカウントへの登録
- 居住地と身元を証明する政府発行の身分証明書の提出
- ※必要があれば介護者を指定する(該当する場合)。また、介護者が栽培を行うかどうかも指定する。
- オンライン申請書の提出(1年分のカードは38.50ドル、2年分は77ドルを支払う(特定の条件を満たす場合のみ許可される)。
- 承認されたカードを印刷またはスマホやタブレットにダウンロードして使用
患者は、登録申請書に、必要に応じて介護者を記入します。州外の患者は、開始希望日の60日前から申請できます。申請料として49.50ドル(返金不可)がかかります。申請が承認されると、ハワイの329登録カードを電子的に入手することができます。年に2回以上来院される患者さんは、州内用のカードも申請することができます。
対象となる疾患
筋萎縮性側索硬化症(ルー・ゲーリッグ病)
癌
悪液質、または消耗性症候群
癲癇(てんかん
緑内障
HIV/AIDS
ルーパス
多発性硬化症やクローン病に特徴的なものを含む筋痙攣
多発性硬化症
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
リューマチ性関節炎
痙攣
激しい吐き気
激しい痛み
ハワイでの医療大麻使用資格取得方法:②患者(使用者本人)以外による医療大麻資格申請
18歳未満または自力で大麻を購入できない患者は、介護者を指定することができます。介護者は18歳以上でハワイの住民でなければなりません。
介護者の方が行う内容は以下の通りです
1.有効な運転免許証、州発行のID、またはパスポートのコピーを提出
2.患者が申請する申請書への署名を行う
日本人はハワイで大麻を使用しても大丈夫?
日本人がハワイで大麻を使用したとしても、アメリカの法律ではなく、日本の法律が適用されます。そのため、所持や売買をした際はもちろん違法です。
海外に日本の警察官がいるわけではなく立証も難しいため可能性は限りなく低いです。そのため、ハワイで大麻を使用しても逮捕されることは極めて珍しいでしょう。
ただし、海外で大麻を使用する場合は自己責任ということを心にとどめておいていただきたいです。
また購入ライセンスも日本人は旅行時に取得することは難しいでしょう。
自分の州で発行された医療用大麻カードを持っている旅行者は、ハワイで60日間有効のカードを申請することができます。
ハワイへの旅行を予定している人は、旅行の60日前からカードを申請することができます。カードの有効期限は、申請した開始日から60日間です。申請が行われた当日に承認されることが多いとの話です。
承認されると、申請者はその後、ハワイの医療用大麻カードをスマートフォンやタブレットにダウンロードして使用することができます。
ハワイへの持ち込みやハワイからの持ち出しはもちろん違法です。
ハワイではどこで大麻を購入できるか
ハワイでは政府認定の薬局にて大麻を購入することができます。注意点は以下の通りです。
2021年現在、ハワイは大麻を合法化する可能性はある?
可能性としては十分にあり得ます。
2019年にハワイの上院は、21歳以上の成人が個人的な娯楽目的で0.5オンス(14グラム)まで所持することを合法化するSB686を審議しました。
この法案は、司法委員会を経て修正され、2020年の議会で方法・手段委員会に送られました。
つまり、まだ進行中というわけです。2020年10月現在、SB686は上院を通過しています。この法案が上院を通過して下院に進み、下院で可決されれば、ハワイで大麻の娯楽目的の使用が合法化される可能性があります。
まとめ
コロナ禍で厳しい状態は続いていますが、ハワイは世界中で有名なリゾートです。
日本人にとっても馴染み深い場所ですが、大麻の規制緩和が加速度的に進んできているようですね。
日本で完全に合法で使用できるCBDについても紹介していますので、よろしければ以下もご覧になってみてください