皆さんはヒプノセラピーというものをご存知でしょうか。
ヒプノセラピーとは
ヒプノセラピーとは、セラピストの助けを借りて行う誘導催眠、つまり集中力のあるトランス状態のことです。
この催眠状態は、本や映画、音楽、あるいは自分の考えや瞑想に完全に没頭している状態に似ています。この状態では、完全に自分の内側に意識を向けて、自分の人生の特定の分野で変化を起こしたり、コントロールを取り戻すのに役立つ、自分の奥底にある自然のリソースを見つけて活用することができます。
催眠状態にあるときは、通常、穏やかでリラックスした気分になり、暗示に対してよりオープンになります。
・心身ともに学習能力が高まり、自己改善や行動修正のための提案を受けやすくなる
・一般的な目安として、ほとんどの人は催眠術にかかることができます。約10%の人は高度な催眠術にかかることができ、出産や手術の際に麻酔の代わりに催眠術をかけることができる。一方、60~70%の人は中程度の催眠術にかかることができ、不安や禁煙、体重減少などに役立つ可能性がある。
ヒプノセラピーでわかること
催眠により、学習能力が高まったり、改善案を受け入れやすくなるということがわかりましたね。
それではその状態では何がわかるのでしょうか。
結論から言うと、目標や問題に対しての自分がどう思っているかを浮き彫りにし、先入観やプライドを抜きにフラットな気持ちでそれを受け入れて改善していく向き合い方がわかるようになります。
人は、目標を達成するために集中し、モチベーションを高め、自分の能力を最も効果的に使っているとき、個人的なパワーのピークに達しています。
その力を使って、新しい技術をより簡単に習得したり、運動能力を発揮したり、より創造的になったり、痛みに耐えたり、より自信を持って未知の世界に立ち向かったりすることが自己催眠の価値を示す例といえます。
自己催眠は、自分を集中させ、やる気を起こさせ、より自己認識を高め、自分が生まれ持った能力を最大限に活用するための学習手段です。
実際に大きな実績を上げた人は
- 自分が今何を達成しているのか
- そのために何をしているのか
を強く意識して過ごしていることが多いとされています。
ヒプノセラピーの効果
ヒプノセラピーは、他の心理学的、医学的な治療と並行して行われる補助的な治療法であるため、応用すれば様々な効果があります。
他にも疼痛管理や、消化器系疾患、皮膚疾患、妊娠や化学療法による胃腸の副作用などの病状の緩和にも役立ったという例もあります。
1. 睡眠障害、不眠症、夢遊病
催眠術は、夢遊病や入眠・睡眠に苦労している場合に役立つかもしれません。不眠症であれば、催眠術で十分にリラックスして、より簡単に眠ることができます。
また、夢遊病の方は、足が床に着いたときに起きる訓練をして、夢遊病の脱出を防ぐことができます。
2. 不安感
催眠を含むリラクゼーション技術は、時に不安を和らげます。催眠術は、全般的な不安障害よりも、心臓病などの慢性的な健康状態が不安の原因となっている人に効果的な傾向があります。
また、恐怖症(大きな脅威ではないものに強い恐怖心を抱く不安障害の一種)に悩んでいる場合にも、催眠術が役立つことがあります。
言葉や非言語的な合図を用いて、体が自然なリラックス反応を起こすように促し、呼吸を遅らせ、血圧を下げ、全体的な幸福感を与えることで不安を解消します。
3. 過敏性腸症候群(IBS)
IBSに対する催眠の効果は、臨床研究によって一貫して支持されています。IBSは腸が原因の腹痛で、催眠は便秘、下痢、腹部膨満感などの症状の改善に役立ちます。
4. 慢性的な痛み
催眠術は、手術後や偏頭痛、緊張型頭痛などの痛みの他に、慢性的な痛みにも効果があります。
痛みに対処したり、痛みに対する自制心を高めたりするのに役立ちます。
この場合の催眠は長時間持続させることができるとのことです。
5. タバコをやめる
ニコチンパッチや処方薬など、禁煙を手助けする方法はたくさんありますが、多くの人が催眠によって喫煙の習慣を断つことができたとの例が多く挙がっています。
禁煙に催眠が効くためには、あなたが本当に禁煙したいと思っている必要がありますが、禁煙催眠には2通りの方法があります。
- 健康的で効果的な代替行動を見つけるのを助け、潜在意識を喫煙ではなくその習慣に導く。例えばガムを噛んだり、散歩をしたりすることへ意識を転換する。
- 喫煙を口の中の嫌な味や煙の臭いなどの好ましくない感情と関連付けるようにする。
6. 体重減少
アメリカの研究では、催眠によって18ヶ月間で約3キロ程度の適度な減量が見られています。催眠療法を食事や運動の変更と組み合わせて使用すると最も効果的とされています。。
催眠状態になると、集中力が向上したり指摘を聞き入れやすくなると先にも説明してきましたが、健康的な食生活や運動量の増加など、行動を変えるための提案に耳を傾け、反応する可能性が非常に高くなります。
7.痛みの緩和
火傷、癌、出産、過敏性腸症候群、線維筋痛症、顎関節症、歯科治療、頭痛などの痛みの緩和にも効果があると言われています。他にも更年期障害に伴うほてりの症状の緩和も報告されています。
ヒプノセラピーは自分でできるの?
自分で催眠をかけることを自己催眠といいます。
自己催眠は、穏やかでリラックスした状態に入るという点で、瞑想と非常によく似ています。主な違いは、自己催眠を実践するときには、自分や生活の質を何らかの形で向上させるような特定の目標を持つことです。瞑想では、特定の目標はなく、判断や意図なしに心が行くところはどこでも簡単に受け入れることができます。
自己催眠・・・特定の目標や課題を持って、必要な意識だけに集中する
瞑想・・・特定の目標はなく、判断や意図なしに自分の感情全てに対処する
瞑想も自己催眠も、並行して心身の健康を促進する可能性があるため、集中力を高めて有意義に使うことを学ぶことのメリットがあるとされてますね。
では自分で催眠を行うことにどのようなメリットが有るのでしょうか。
自己催眠の利点
自分での催眠は以下にあります。
- どこでも好きな時間に実行できる
- 自分で細かく暗示の内容や方針を選択できる
- 無料で行える
催眠は習慣として日常的に行うことでより効果が発揮されます。
自分に催眠をかける方法
自己催眠を行うための一般的な手順を紹介します。催眠というと少し怖い感じがするかもしれませんが、完全に安全であり、自分の意志でいつでもやめることができます。催眠セッションを終了するには、5つ数えて、自分自身に再確認するように言い聞かせるだけです。
ここでは、自分に催眠術をかけるための手順を説明します。
1. 快適なコンディションを整える
自分が落ち着く場所・落ち着く姿勢を見つけましょう。そうすることでリラックスできます。
柔らかい椅子に座り、足を組まないようにします。横になっても構いませんが、そのまま寝てしまうこともあるため注意です。締め付けの強い服は緩め、直前の暴食は避けるようにして体の膨張や不快感を感じないようにします。
2.催眠誘導でリラックス
漸進的筋弛緩法と呼ばれる一般的なテクニックで催眠状態に入ります。これは、体の一部に溜まっている緊張に意識を向け、順次緊張を解いていくものです。
深く、心地よく、快適なリラックスの感覚は、自己催眠を始めるための重要なウォーミングアップとなります。
3. 暗示を導入する
催眠の集中したリラックスした状態では、自己改善のために自分に与えたい暗示に、より深く、より完全に注意を払うことができます。
自分の性格だったらこう考えてしまう、困難な状況では逃げてしまうかもしれないこと、について暗示をかけることによって、いつもと違う自分になるための信号を発信します。
暗示は、精神的な変化を起こしたいと思っている人生のあらゆる分野に焦点を当てることができます。自己催眠の一般的なアプローチであるアファメーションの形での後催眠暗示の例は以下の通りです。
- 私は自分のことを受け入れます
- 私は1日3食、健康的な食事をします
- 私は他人と話すとき、自信を持って主張します。
- 穏やかで自信があり、リラックスしている
- 禁煙するのは簡単だと思う
安心感、自信を持ってポジティブなトーンで確信を持った言葉を使う
人間の脳は否定的な言葉や曖昧な言葉は理解できないようにできています。
そのため、暗示の際は肯定的で断定的表現で自分に話しかけるようにしましょう。
現実的な提案をする
例えば、「すぐに体重を減らす」というような高望みの提案は避けましょう。その代わりに、「もっと野菜を食べて、もっと運動します」など、小さくて具体的な目標に焦点を当てましょう。
また、自己催眠を成功させるためには、アクションステップ(物事を改善するために実際に何をするか)を加えることも非常に有効です。
暗示にイメージや感覚を追加する
催眠の暗示にイメージを加えることで、催眠の効果を高めることができます。また、味覚、触覚、嗅覚を働かせることも有効です。例えば、不安を克服するためには、次のようなことを想像します。
暖かい日に砂浜に座る
熱気球を見て、心配事をカゴに入れる。
砂袋を外して、気球が遠くに上がっていくのを見る。
4. 意識を現実に戻す
暗示をかけた後、周囲の環境に気を配るように自分に言い聞かせながら5つ数えることで、より注意力と意識を高めることができます。5つ数えたら、目を開けて手足を伸ばし、新しい一日の始まりです。
ヒプノセラピーの危険性
ヒプノセラピーにも一部副作用の報告は挙がっていますが、ほとんどが一時的なものとなります。
催眠術の副作用は稀ですが、以下のようなものがあります。
- 頭痛
- 眠気
- めまい
- 不安や苦悩
- 誤った記憶の作成
セラピストによるヒプノセラピーを受けるメリット
ヒプノセラピーは自分でも行うことができると紹介してきましたが、では専門のセラピストからヒプノセラピーを受けることのメリットは何でしょうか。
簡単に言うと、自分で行うより簡単に催眠状態に入ることができます。
また、色々な暗示の方法の中から効果のあるものを選んで施術を行ってもらえるという利点があります。
東京で有名なヒプノセラピーが受けられるお店
現在、ヒプノセラピーを受けることができるお店は東京に集中していますので、おすすめの3店舗を紹介していきます!
ヒプノセラピーサロン「PADOMA(パドマ)」
東京大学の心理学専攻出身の根本恵理子さんから「前世療法」を受けることが出来ます。
根本先生は「前世は自分の鏡」という信念をお持ちの方で、前世の性格、前世で失敗した事、前世で出会った人などすべてが今の人生に影響を与えていると考えています。
ヒプノセラピーサロン 「フローラ」
フローラさんの特徴としては、豊富な種類の治療を受けることが出来る点にあります。
また、世界的ベストセラー「前世療法」の著者、そしてアメリカの著名な精神科医でありヒプノセラピーの第一人者であるブライアン・L・ワイス博士の手法を日本人の精神性向けにカスタマイズして実施しているとのことで、確実な効果が期待できます。
前世療法
年齢退行療法
暗示イメージ療法
未来世療法
悲嘆療法
青山セラピーオフィス
ヒプノセラピー先進国であるアメリカに本拠地を置く、2つの協会【米国催眠療法協会(American Board of Hypnotherapy)・米国催眠士協会(Ngtional Guild Hypnotists)】から認定を受けたセラピストから施術を受けることが大きな魅力です。
前世療法
年齢退行療法
未来世療法
悲嘆療法
ビジョンアップセラピー
リフレッシュセラピー
最後にこんなご時世だから店舗を訪れるのはちょっと・・。でも1人でやるのも自信がない・・。そんな方にリモートでもヒプノセラピーを受けることができるサービスをご紹介します。
在宅でもヒプノセラピーを受けることができるサービス
みなさんご存知の「ココナラ」でも沢山のヒプノセラピストが登録されています。
メリットとしては幅広い選択肢の中から選んだセラピスト・施術を在宅でリラックスした環境で受けることができる点にあります。また、時間の調整をしやすい点も、習慣化の面では大きな魅力ですね。
まとめ
ヒプノセラピーについての記事は以上です。