仕事をしている以上、様々な場面でストレスを感じることもあります。上司や先輩に叱られたり、仕事の量が多すぎたり、労働時間が長かったりする場合などです。
もしストレスで心身とも限界を感じているのであれば、今すぐ対策した方が良いでしょう。放置すればうつ病などのリスクに繋がってしまうためです。
今回はストレスで限界を感じた時の対処法を色々と見ていきます。なお今回の記事は、以下の人におすすめです。
- 日頃ストレスフルで泣きたい気持ちになっている人
- あまりにも疲れすぎていて何もしたくない人
- 普段仕事でイライラすることが多く何とかしたいと思っている人
仕事の中でストレスを受けたり限界を感じたりすることは誰にでもある
突然ですが、日々の仕事は楽しいでしょうか。もしかすると、職場で様々な理由からストレスを受けている人もいるでしょう。中にはストレスに耐えられないという人もいますよね。
実は働いていれば、職場環境や雇用形態・働き方などに関係なく、誰もがストレスを感じることはあります。仕事の内容や業務量、人間関係、待遇などへの不満など原因は様々です。
そして受けるストレスがあまりにも大きい場合、心身ともに限界を迎えてしまいます。やる気が起きなかったり体が重く感じたりすれば、心がストレスに耐えきれなくなっているサインです。
たとえ自分がストレスを強そうな場合でも、また気力で何とかなると思っていても何らかのきっかけでストレスに負けそうな時があります。もしストレスを強く感じるのであれば、何らかの対処法が必要でしょう。
仕事のストレスで限界を感じる主な要因4つ
仕事でストレスを受けて限界を感じる時、原因は人によって異なります。もしストレスによる限界を何とかしたいのであれば、原因も知りたいですよね。
よく見られる原因として、以下のようなものがあります。
職場の人間関係が良くないため
まず職場での人間関係の悪さです。会社は上司や同僚とコミュニケーションを図りながら業務を進めるため、人間関係が悪ければ仕事にも支障をきたすでしょう。
加えて同じ部屋の中でチームとして動くケースも非常に多い分、人間関係が悪ければストレスを継続的に受けることになります。1人になれる場も昼休憩のように限られている分、中々落ち着けません。
人間関係が良ければあまりストレスは感じないものの、険悪な状況ではかえって苦痛が持続します。転職する際の退職理由として人間関係の悪さを挙げる人が多いのも、ストレスに耐えられないためです。
長時間労働など職場環境が劣悪なため
また長時間労働などで職場環境が劣悪な点も原因になります。労働時間が極めて長い場合、心身に疲れが溜まりやすいです。
疲れもストレスの原因になる上、残業が深夜に及ぶ場合は睡眠時間も削ることになります。あまりにも心身を休めたり仕事のことを忘れたりする余裕がない分、ストレスを感じやすいです。
会社の中で待遇が良くないため
さらに会社の中で待遇が良くないことも要因になります。安い月給や福利厚生の悪さは、社員として適正に評価されていないことを指す分、やりがいを失いやすいです。
加えて一生懸命働いているにもかかわらず待遇に反映されなければ、不満とともにストレスも溜まっていきます。長期的に冷遇された状態が続けば、ストレスで限界を迎えやすくなるでしょう。
仕事に対する自信が持てないため
最後に仕事に対する自信が持てないことも原因になりやすいです。仕事の中でミスが相次いだり低い評価を付けられたりすると、自責の念に駆られるようになります。
他にも上司や先輩がフォローや指導をしてくれている一方で仕事に慣れられない場合も、ストレスを感じやすいです。能力不足に加えて申し訳なさで頭がいっぱいになり、より落ち込むでしょう。
仕事のストレスで限界を感じた時に現れる身体面の症状・サイン7選
仕事でのストレスで限界を迎えると、身体面で様々な影響が出ます。職場でトラブルに遭っている人が、おなかを手で押さえている様子を見たことがあるでしょう。
身体面でみられる影響として、以下のような症状が挙げられます。
睡眠不足や中途覚醒
ストレスで限界を感じるようになった場合、まず睡眠に影響が出ます。ストレスを受け続けると、床に就いた後も仕事の心配ばかりするようになる分、寝付きが悪くなりやすいです。
中には夜中に目が覚めてしまう人もいます。実は一度寝付いてもストレスの影響で神経が興奮するため、途中で覚醒するメカニズムです。
睡眠不足や中途覚醒が相次ぐと、日中も強い眠気に襲われるようになります。眠気が原因で業務上のミスや事故に遭いやすくなる点でも危険です。
集中力や注意力の低下
また集中力や注意力が低下するケースも多くなります。ストレスが溜まり続けると、脳が疲労感を覚えて休むように指示を出すためです。
疲労を感じた場合、体は自然と休息モードに入ろうとするため、目の前の業務にもパフォーマンスを発揮できなくなります。ミスも相次ぐため、上司からの評価や将来のキャリアへも悪影響が出やすいです。
体重の急激な増減
さらに体重が急激に増える・減る症状も出てきます。ストレスによってホルモンのバランスが崩れる分、食欲が大きく増えたり減退したりするためです。
結果として暴飲暴食をしたり、逆に何も食べたくなくなったりするでしょう。いずれも体に悪い影響しか与えないため、注意すべき点です。
ちなみに強いストレスを受け続けると、甘いものがやたらと欲しくなります。脳が非常に疲れて、エネルギーとなる糖分をやたらと必要とするためです。
慢性疲労
ストレスを受け続ければ日常的に疲れが抜けない状態にもなります。オフの時間帯や休日も仕事のことばかり考えてしまう分、心から休めないためです。
慢性疲労が続くと、昼間も眠気に襲われたり十分に睡眠をとっても疲れが取れていなかったりします。仕事中も疲れが邪魔をして、能力を発揮できないことになりかねません。
吐き気など胃腸の不調
吐き気など胃腸の調子が悪い状態もストレスが原因です。よく胃の痛みを訴える人も、強いストレスを受け続けていることが背景にあります。
より具体的にはストレスによって自律神経が乱されている状態です。水分の過剰摂取や暴飲暴食をした記憶がないにもかかわらず、胃腸の痛みや下痢に苦しむ場合はストレスを疑うべきでしょう。
激しい動悸
ストレスが原因で心臓が激しく脈打つこともあります。強い緊張状態になる分、交感神経が活動的になって動悸という形で症状が現れるためです。
あまりにもストレスや緊張が強いと、息切れや過呼吸になる場合もあります。職場では程良い緊張感が必要とされるとはいえ、ストレスを発散して緊張を解きほぐすことも大切です。
何の前触れもなく泣きたくなる
何の前触れもなく泣きたくなるのも、ストレスで限界に達しているサインに挙げられます。涙はストレスに対する防衛反応によるものです。
あまりにもストレスを受け続けていると、涙を流すことでストレスを軽減しようとします。特にきっかけがない時に涙が出てくるのは、かなり疲労が溜まっている証拠だと考えるべきです。
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仕事のストレスで限界を感じた時に現れる精神面の症状・サイン5選
仕事でのストレスで限界を迎えると、メンタルにも様々な影響が出てきます。主に見られる症状が以下のようなものです。
やる気の減退
まずやる気が減退するようになります。身体面で疲れが抜け切らない分、何をする気もなくなってしまうためです。
より症状が悪化すると、布団から起き上がることさえおっくうに感じられるようになります。休んでいて丸1日何もしないで過ごしたというケースにも見舞われやすいです。
焦りや苛立ちにさいなまれる
また焦りや苛立ちにさいなまれるようにもなります。ストレスが原因で仕事のことが頭から離れなくなる分、自律神経が乱れるためです。
休んでいても仕事のことばかり考える分、業務上の不安で苦しんだり焦りを感じたりするでしょう。またきちんと休めていない分、苛立ちも募りやすいです。
うつ病や対人関係の悪化というリスクもあるため、焦りや苛立ちを感じやすくなったら、きちんと休むことが大切でしょう。
抑うつ状態や憂鬱な気持ちの持続
ストレスによる自律神経の乱れは、抑うつ状態など憂鬱な気分の原因にもなります。心があまりにも疲れすぎているため、何をしても楽しい気持ちになれない状態です。
憂鬱な気持ちが強くなれば、今まで楽しめていた趣味にも無関心になってしまいます。趣味を楽しむ余力がない分、なおさらストレスを発散する機会に恵まれにくいです。
特に抑うつ状態が2週間以上継続する場合は、うつ病とみなされます。今すぐにでも心が助けを求めている状態であるため、病院で診療を受ける必要があるでしょう。
笑えなくなる
あまりにもストレスにさらされた場合、笑えなくなるという症状もあります。愛想笑い程度であればできるものの、面白いものを見ても心から笑えない状態です。
笑えなくなることも、心が疲れすぎてしまって笑う余裕がないことに原因があります。笑いも生物の自然な感情であるため、笑えなくなった時点で専門家の力が必要でしょう。
孤独感が強くなる
ストレスの影響で何に対しても無気力な場合、結果的に孤独感が強くなります。疲れのあまり、誰かと話すことさえおっくうに感じられるためです。
1人暮らしで誰かが家に来ることが少ない場合は、なおさら独りぼっちで寂しい気分に陥ってしまいます。本当は誰かと楽しく話すなどしたいのに気力が湧かない場合も、心が限界を迎えているサインです。
仕事のストレスで限界を感じた時にできる対処法8選
仕事のストレスで限界がきていると、様々な面で悪影響が出てきます。うつ病などに見舞われる前に、自分を守るために何とか対策するべきでしょう。
限界を感じた時には、以下の対処法がおすすめです。
ストレスの原因で思い当たるものを書き出す
まずストレスの原因として思い当たるものを書き出します。頭の中で考えてばかりいては原因を整理できない上、よりネガティブな気分に陥るでしょう。
紙とペンを用意して書き出せば、原因を特定できる上、不思議とネガティブな気持ちも排出できます。まず書き出してみるところから始めてみるのがおすすめです。
家族や友人など信頼できる人に相談する
また家族や友人など信頼できる人に相談するのも有効な方法と言えます。話を聞いてもらうだけでもストレスの発散になるためです。
話す相手には聞き役に徹してくれそうな人を選ぶと良いでしょう。ストレスで限界に来ている場合、アドバイスの内容によってはなおさら傷つく場合もあるためです。
もちろん話している時に悲しくなったら、思い切り泣いても問題ありません。聞き上手な知人であれば、優しく受け止めてくれるでしょう。
趣味などを楽しむ時間を作る
もし趣味を楽しめる状態であれば、是非趣味に打ち込む時間を作るのもおすすめです。趣味の内容はスポーツや散歩、ゲーム、動画視聴など楽しめるものであれば何でも構いません。
大切なのは仕事のことを忘れて趣味に打ち込むことです。趣味にはストレス発散の効果があるとされているため、溜まりに溜まったストレスを解消する上で効果的と言えます。
休職なども活用してじっくり休む
もし体がひどく疲れている場合は、休職制度や有給休暇を活用してじっくり休むと良いでしょう。求職の場合は給料は発生しないものの、医師の診断があれば健康保険組合に傷病手当を申請できます。
また有給休暇については給料が発生する休みであるため、お金関係の心配は必要ありません。特に激務で休日を取る暇もない人は、療養を兼ねて溜まっている有休を消化するのもおすすめです。
心療内科を受診する
心身があまりにも限界を迎えている場合は、心療内科を受診するべきでしょう。医師に今の状況をきちんと伝えた上で、診断を通じて症状について把握するべきです。
重度のうつ状態やうつ病の場合は休職などを提案されるでしょう。今後の治療方針や職場との付き合い方について話し合うのもおすすめです。
労働環境がひどい場合は労働基準監督署に相談する
職場の労働環境のひどさで限界を迎えている場合は、労働基準監督署に相談する方法もあります。専門の相談窓口もあるため、多大なストレスで苦痛を感じている旨を伝えると良いでしょう。
相談員も専門知識を持っているため、適切な対処法を提案してくれます。会社の状況次第では改善指導も行ってくれるでしょう。
上司に部署異動を相談する
部署内での人間関係の悪さが原因であれば、上司に部署異動について相談するのもおすすめです。同僚などからいじめやハラスメントを受けている場合は、別部署に移ることで解決します。
全く新しい上司や同僚とともに仕事できるため、今までのような苦痛から解放されるでしょう。加えて退職も不要であるため、転職活動の手間も省けます。
転職の検討や実際の求職活動
もし今の職場で根本的な解決が難しい場合は、転職活動するべきです。残っている限りは苦痛も続くため、ストレスによって状態が悪化するでしょう。
転職活動はなるべく在職中に始めるのがおすすめです。退職後に始めると空白期間が生まれてしまい、今後のキャリアにも悪影響が及びます。
ダメ絶対!仕事のストレスで限界を感じた状態を放置した場合に起きること5つ
仕事でのストレスで限界を迎えた場合、絶対に放置してはいけません。もし放置すれば以下のような病気を発症してしまいます。
自律神経失調症
自律神経失調症は強すぎるストレスが原因で発生する病気です。ストレスによって自律神経のバランスが崩れ、倦怠感や注意力の低下、抑うつ状態まで生じます。
集中力も低下しやすいため、無理して仕事すればミスが頻発したり大きな失敗を犯したりすることもあるでしょう。ストレスが原因でやる気が感じにくくなった時点で医師に診てもらうべきです。
うつ状態がうつ病に悪化することも
またストレスでうつ状態になったら、すぐさま心療内科で診療を受ける必要があります。悪化すればうつ病になるためです。
うつ状態であればまだ症状は軽いでしょう。しかしうつ病になると落ち着くまでに月や年単位の時間や、膨大な治療費が必要になります。人生の貴重な時間を多く治療に割く羽目になるでしょう。
蕁麻疹
意外のように感じられますが、蕁麻疹(じんましん)もストレスが原因で発生する症状です。自律神経やホルモンの乱れで発生するとされています。
ストレスで発生する場合は、原因となっている部分が解決しない限り、根治に至りません。日頃から苦痛を受けていて、皮膚に不調を感じる場合はストレスに対処する必要があります。
突発性難聴
いきなり聴力が低下する突発性難聴にも注意が必要です。かなり深刻な程度では聞こえなくなることもあります。
また耳はバランスを司っている器官でもあるため、めまいが頻発する場合もあるでしょう。生活に支障をきたすこともあるため、耳に異常を感じたらストレスに対処すべきです。
急性胃腸炎
ストレスは胃腸の不調を引き起こすとともに、急性胃腸炎の原因にもなります。症状としては激しい下痢や嘔吐に見舞われるのが特徴で、快適な生活を不便なものに変えるものです。
食あたりなど外因性の原因に覚えがない場合は、ストレスによるものと考えるべきでしょう。もちろん早い段階での治療やストレスへの対処が欠かせません。
まとめ
今回は仕事のストレスで限界を感じてしまった場合の対処法をご紹介しました。労働環境や人間関係の悪さといったかなり身近な原因で、心身が疲れ切ってしまいやすいです。
ストレスによる限界を放置すると様々な症状に見舞われたり、深刻な病気を発症したりします。休養や頼れる人への相談などを通じて、ストレスにきちんと対処することが大切です。
日頃から意識的にストレスを発散していれば、健全な状態で仕事や生活ができます。自分を守るためにもたかがストレスと侮ることなく、ストレスを解消する時間を持つべきでしょう。
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