- 最近話題のHHCって何?
- どんな効果があるの?
- 合法なの?安全なの?
こんな悩みに答えます。
この記事を読むことで、HHCに対しての理解が深まれば幸いです。
HHCとは
HHCとは、ヘキサヒドロカンナビノールの略で、大麻に含まれるTHCを水素化したものです。
この点で、HHCはTHCを化学的に水素化した半合成物質とも言われています。
現在アメリカでは安全性を断定する研究結果等もないままに、多くの企業がHHC製品を製造・販売している状態です。
最近の研究では、HHCは非水素化カンナビノイドに比べて高い効果があることが示されています。つまり、バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)に水素化が大きな役割を果たしているということですね。
HHCの発見
HHCは、1944年にアメリカの化学者ロジャー・アダムスによって、デルタ9THCに水素分子を加えることで初めて作られました。
このプロセスは水素化と呼ばれ、THCに水素を付加し、ヘキサヒドロカンナビノール(HHC)に変換します
HHCはどのようにして作られるのか?
HHCはTHCを水素化することで作られます。ニッケルや亜鉛の触媒にさらして、水素と結びつけることでHHCができあがるというわけです。
水素化処理では、THCの分子量や形状を化学薬品で変化させるため、現在ではHHCは半合成品とみなされています。
ちなみにHHCには少なくとも10種類あります。
- HHC – ヘキサヒドロカンナビノール
- 9α-OH-HHC – 9α-hydroxyhexahydrocannabinol
- 7-OH-HHC – 7-ヒドロキシヘキサヒドロカンナビノール
- 8-OH-iso-HHC – 8-ヒドロキシ-iso-hexahydrocannabinol
- 7-9α-OH-HHC – 7-オキソ-9α-ヒドロキシヘキサヒドロカンナビノール
- 10α-OH-HHC – 10α-ヒドロキシヘキサヒドロカンナビノール
- 10α-ROH-HHC – 10aR-ヒドロキシヘキサヒドロカンナビノール
- HU211 – 1,1-Dimethylheptyl-11-ヒドロキシヘキサヒドロカンナビノール
- HU243 – 11-Hydroxy-3-(1′,1′-dimethylheptyl)ヒドロキシヘキサヒドロカンナビノール
- HDHHC – 3-Dimethylheptyl-11-ヒドロキシヘキサヒドロカンナビノール
また、分子の安定性が高まり、他の形態のTHCよりも効力を失うまでの期間が長くなります。これは、水素添加された植物油が通常の植物油よりも長持ちするのと同じ理由によるものです。
HHCは天然でも採取可能
HHCは天然のカンナビノイドとしても採取可能です。
HHCはキマる?体感できる具体的な効果5つ
強いヘッドハイ
体感効果はTHCとほぼ同等といえます。
頭が冴えたような、集中とリラックスが同時に享受できるような感覚と表されます。
ボディハイ
「いつまでもソファに沈んでいたい」
そんな気持ちにさせてくれる心地よい効きを体感することができます。
今日はもう外出の予定がない、という時には一層おすすめです。
リラックス効果
上記のように精神的効果・身体的効果のどちらの効果も体感できるため、深い鎮静効果があります。
抗不安作用
今に集中・かつリラックスできるため、頭を渦巻く様々な悩みから解放されたい方には特に嬉しい効果ですね。
痛みの緩和
THCやCBDが痛みの緩和や疼痛の解消に効果があるように、HHCにもその効果があるとされています。
慢性的な神経痛、原因不明の頭痛に悩まされている方には効果的な一面もあります。
テトラヒドロカンナビノールの強さのランキング(弱いものから強いもの)。
順番でいうと、以下の順番となります。
THCP>THC-O-acetate>HHC>THC>THCV>THCC
名称 | 特徴 |
---|---|
THCC | 炭素数が1つで、精神活性はありません。 |
THCV | 炭素数が3つで、THCの約25%の効力があります。 |
THC | (デルタ8、デルタ9、デルタ10のいずれも)炭素数5。デルタ9の異性体は3つの中で最も強力です。 |
HHC | 炭素数が5つで、デルタ8THCとデルタ9THCの中間に位置します。 |
THC-O-acetate | デルタ9THCのプロドラッグです。天然のTHCよりもバイオアベイラビリティが高いため、より強力です。 |
THCP | 7つの炭素を持ち、デルタ9THCの5倍から33倍の効力を持つ最も強力な物質です。 |
HHCとTHCは何が違うの?
HHCとTHCの分子構造はほぼ同じです。主な違いは、HHCには水素化された炭素が2つ追加され、THCにはエステル原子と炭素結合が欠けていることです。
これらの分子変化により、HHCはTHCよりもはるかに安定した化合物となり、熱や紫外線に対する耐性も強くなっています。その結果、HHC製品は保存期間が長くなります。
HHCとCBNは何が違うの?
HHCとCBNは、THCが分解されてできたカンナビノイドでありながら、正反対の性質を持っています。
HHCは基本的にTHCの二重結合を水素原子に置き換えたものですが、CBNは分子構造上、さらに2つの二重結合を持っています。
HHCはCB1受容体への結合性が高く、強い陶酔感をもたらします。CBNはCB1受容体との結合親和性が非常に弱く、体感できる精神作用はほとんどありません。
【2022年7月】HHCは違法?合法?
現在、HHC製品は違法となりました。
類似の成分等も出てきていますが、安易に手を出すことは避けておきましょう。
HHCの副作用
繰り返しになりますが、HHCの短期および長期の副作用はほとんど知られていません。これまでのところ、HHCやその製品を使用することで、重篤な副作用や生命を脅かすような副作用の報告はありません。
しかし、HHCの効果がTHCと似ていることを考えると、副作用も似ていると考えられます。HHCの副作用には次のようなものがあるかもしれません。
- 不安
- パラノイア
- 睡眠障害、不眠症
- 血圧の低下
- 心拍数の上昇
- 食欲増進
- 目の充血
- 口の渇き
- 吐き気
HHCは薬物検査に引っかかりますか?
現在のところ、HHCが薬物検査に引っかかるかどうかは不明です。何より日本では違法ですので絶対に手を出さないようにしましょう。
薬物検査は、THC摂取後に体内で生成されるTHCの一次代謝物であるTHC-COOHを検出するように設計されています。
動物実験による初期の研究では,HHCは8α-ヒドロキシ-HHCと8β-ヒドロキシ-HHCに代謝されるが,これらはいずれもTHC-COOHに類似しています。
また、HHC製品には、化学的に水素化した後にTHCが残留しているという問題もあります。残留THCの量が、代謝後の尿中のTHC-COOHが1mlあたり50ナノグラム以上になると、薬物検査に引っかかる危険性があります。
まとめ
HHCに関する記事は以上です。
HHCは違法ですし、類似の成分についても体への影響がはっきりとわかるまでは使用することは避けておいたほうが良いでしょう。