CBDは癌への効果があるのでしょうか。
CBDは癌の治療へ効果があるのか
人間については断定はまだできませんが、動物実験ではCBDががんの成長を抑えるという結果が出ています。また、CBDは、がん治療に使用される特定の薬剤の取り込みを促進したり、効力を高めたりする可能性があります。
現在報告が上がっている研究成果は以下となります。
2019年のレビュー膵臓がんに焦点を当てたin vitroおよびin vivo研究では、カンナビノイドが腫瘍の成長を遅らせ、腫瘍の浸潤を抑え、腫瘍細胞死を誘導するのに役立つことがわかりました。また、CBDは細胞死を誘発し、膠芽腫細胞を放射線に対してより敏感にするが、健康な細胞には影響を与えないことが示されています。
2014年の大腸がんの実験モデルを用いた研究では、CBDが大腸がん細胞の拡散を抑制する可能性が示唆されています。
2010年の研究では、転移性乳がんの前臨床モデルにおけるCBDの有効性が示されました。この研究では、CBDが乳がん細胞の増殖と浸潤を著しく抑制することがわかりました。
(参考:「NCBI」)
CBDが癌患者の助けとなる理由
CBDは、以下の理由で癌治療の助けとなると考えられています。
痛みの緩和
がんもその症状事態に加えて治療でも、痛みを伴います。
これはがんによる炎症や内臓の圧迫、神経の損傷などが引きおこされるためです。
一般的に処方される鎮痛薬であるオピオイドなどは副作用や拒否反応を起こす可能性がありますが、CBDは副作用が比較的弱いとして代替となりえます。
食欲を刺激する
CBDは直接空腹を引き起こすことはありませんが、以下効果により食欲を取り戻す手助けをしてくれます。
- 吐き気を和らげる
- 消化にまつわる神経系や消化器官を働きを正常化する
食品や飲料に添加したり、薬として服用したりすることでがん治療中の食欲を増進させることが期待できます。
CBDが持つ癌への予防効果
米国国立がん研究所(NCI)は、大麻やCBDががんの予防にも役立つのではという結果が出ています。
64,855人々を対象とした研究では、大麻と併用することでタバコを喫煙した際の発がんリスクを低減することが明らかにされています。
(参考:「NCI」)
また、2015年に行われた研究では、CBDを日常的に摂取している人膀胱がんの間膀胱がんの発症リスクが45%低いことがわかりました。
(参考:「Wiley Online Library」)
抗がん剤にはない予防効果という点で大変魅力的な効果ですね。
CBDをがん治療へ取り入れたい方が知っておくべきこと
CBDを使用するにあたっては知っておいたほうが良いこともあります。
個人の判断で使用するのではなく必ず医者の指示に従って導入するようにしましょう。
副作用を起こす可能性があること
また、CBDは以下に挙げられる様々な薬と相互作用し、肝障害を引き起こす可能性があります。
- 抗生物質
- 抗うつ剤
- 抗不安薬
- 抗けいれん薬
- 血液希釈剤
- 化学療法剤
- 筋弛緩剤
- 鎮静剤、または睡眠補助剤
- 市販の補助食品やサプリメント
まだまだ研究途上であること
これまでCBDに期待できるがん治療への効果を紹介してきましたが、がんに対する安全で効果的な治療法であると言い切るにはやや早合点といった所もあります。
今後の研究課題としては、以下のようなものがあります。
- THCのような他のカンナビノイドとCBDを併用した場合と併用しない場合のCBDの効果
- 安全で効果的な投与方法
- 投与方法の違いによる効果
- 特定のがんに対するCBDの効果
- CBDと化学療法薬やその他のがん治療との相互作用
CBDをがん治療へ用いる際におすすめの使用法
CBDをがんへ使用して効果を実感するために重要な点は適切な量を摂取することです。
効果の調整がしやすい摂取方法は以下がおすすめです。
- CBDオイルによる舌下摂取
- CBDグミ等による経口摂取
個人の適切な量は個人の症状に左右されるため、医師に相談の上判断しましょう。
摂取方法により効果の持続時間や吸収速度も異なります。詳しくは以下を参照ください。
まとめ
CBDと癌についての記事は以上です。