この記事を読むことで、CBG・CBN・CBC製品を選ぶ知識が身に付きます!
CBGとは
CBGは、カンナビノイドの「幹細胞」とも言われるCBGa(カンナビゲロール酸)から抽出できるカンナビノイドです。
CBGaは一旦CBGに変換されると安定し、THCや他のカンナビノイドに変換されることはありません。
大麻の中にはCBGは微量しか含まれませんが、最近では品種改良により、直接多量のCBGを抽出できる品種も出てきています。
CBGの効果
睡眠の助けとなる
2008年に発表された研究では、CBGがCB1およびCB2受容体のアゴニストとして作用し、CBGが神経障害性疼痛と炎症性疼痛の両方に効果があるとされています。
痛みの緩和
カンナビゲロールの潜在的な消化器系への効果については、まだ調査途上の部分もあります。
神経保護効果
細菌感染症に対する有用性もあるとされています。CBDと合わせて作用することでさらに強力に働くこともわかっています。
CBGとCBDの違いは?
CBGとCBDは構造的にも作用的にも非常によく似ていますが、CBGは異なる神経受容体に作用し、独自の治療的応用のために研究されています。
例えば、CBGの潜在的な消化器系への効果は、カンナビゲロールの医学的研究の主要なターゲットです。
CBDとCBGのどちらかを選択するのではなく、どちらも摂取するのがおすすめです。
CBCとは
最近まで、CBDやCBGの人気に押されて、CBCの有用性はあまり注目されていませんでした。
CBCは麻の花から直接は抽出されず、CBGaから抽出されます。
CBCに関する研究はほとんど行われていませんが、これまでに行われた研究では、このカンナビノイドががんの抑制や痛みの軽減に効果があるとして注目されています。また、神経系の健康にも役立つ可能性があることも示唆されています。
CBCの効果
がんへの効果が期待されることが多いCBCですが、そのほかにはどのような効果があるのでしょうか。
がんへの効果
CBCは2006年に、THC以外のカンナビノイドが腫瘍の大きさや癌の進行に与える影響があるのではないかということで、癌との関係について初めて調査されました。
神経系への健康効果
2013年の研究では、CBCが神経幹前駆細胞(NSPC)の形成を促進する可能性が報告されました。
アストログリア細胞は、脳や神経系での神経伝達物質の伝達を司る細胞で、この細胞が増えることで、アルツハイマー病などの神経変性疾患の発症を抑制することが期待されています。
鎮痛効果
CBCはCBDよりも神経系のTRPV1受容体に対する親和性が高く、このカンナビノイドは鎮痛剤として非常に有用であると考えられています。
TRPV1受容体は、体内の炎症性の痛みの感覚をコントロールしており、関節炎やその他多くの一般的な症状による痛みのほとんどは炎症性のものです
CBCとCBDの違いは?
CBCとCBDはどちらも、神経保護や神経再生に役立つ可能性があるとして、幅広く研究されています。
CBCとCBDの最も印象的な違いの一つは、カンナビクロメンが神経系のTRPV1受容体に親和性があることです。CBDもTRPV1受容体と相互作用するようですが、このカンナビノイドは5-HT1A受容体とほぼ同じ親和性を示します。
CBNとは
CBNとはカンナビノールといい大麻から抽出される100種類以上のカンナビノイドのうち1つです
保存状態の悪い熟成大麻は、密閉容器に入った生花よりもCBN濃度が高くなる可能性が高く、また不適切な方法で熟成された大麻もCBN濃度が高くなると言われています。
残念ながらCBNはCBDほど研究されておらず。現時点では、その潜在的な効果を検証する研究はほとんどありません。CBN製品は一般的に睡眠の助けとなることがメインの効能として販売されていますが、この効果の裏付けには、さらに多くの研究が必要です。
CBNの効果
CBNは、睡眠を促進する最も強力なカンナビノイドです。CBNは、CB2およびCB1受容体アゴニストであり、カンナビノイド受容体に結合し、受容体を活性化して生物学的反応を引き起こします。
また、CBNを多く含む大麻自体も不眠症の治療に広く使用されています。インディカ種はサティバ種よりもCBNが多く含まれているようで、インディカ種は眠くなり、ボディハイになるという通説の説明にもなります。
Steep Hill Labs社によると、5mgのCBNは、穏やかな医薬品の鎮静剤であるジアゼパム10mgの用量と同等の効果があると発表しています。
睡眠
多くの人が、CBNは睡眠に役立つと報告していて、睡眠のために摂取するもの、というイメージが強いです。
海外の研究では、THCとCBNの組み合わせを与えられた被験者は、THCのみの場合よりも強い鎮静(安眠)効果を体感したと報告しています。
痛みの緩和
CBNの摂取で実験用ラットの筋膜性の痛みを軽減したという結果が出ました。
上記の研究では、CBNとCBDは、顎関節症や線維筋痛症の痛みを和らげることができる可能性があると結論づけています。
神経保護効果
CBNは筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症を遅らせることができたとの報告が上がっています。
こちらは人間へのテストは進んでおらず、人が摂取した場合に同じ効果があるかどうかは、現時点では明らかになっていません。
抗炎症作用
CBNはCBDと同様に、関節炎による炎症を抑える可能性があることがわかっています。
食欲促進
CBNは食欲の増進に効果があります。
インディカ種の大麻を吸ったときはサティバ種よりも食欲が増大し、マンチーになることが多いです。
食欲がなくなった患者に対してもインディカ種がよく処方されます。先にも述べた通り、インディカ種はCBNの割合が比較的高いです。
完全にCBN単体の効果とは言い切れませんが、他成分と複合して働いた場合は食欲促進の効果があるといえるでしょう。
CBDとCBNの違いは?
CBDとCBNは似ている部分が多いです。
違い①:どちらも精神作用がありません。どちらも安らかな眠りを促します。同様に、体をリラックスさせたり、不安を解消したりすることで、心身の健康にポジティブな影響を与えます。
違い②:分子構造も発生の起源も異なるという点があげられます。CBNは、THCが酸化して発生するもので、CBDについては、元々はCBDAであり、植物の酵素反応により生み出されます。
違い③:もう一つの大きな違いは、体内のエンドカンナビノイドシステムに対する作用の仕方が異なることです。
【作用の仕方】
CBDとCBNは、それぞれの体内での作用の仕方が異なります。CBNはTHCがエンドカンナビノイド受容体に作用する方法と同様の方法で働きます。CBNは、THCに比べて強度は低いものの、CB1受容体に結合します。
CBNに敏感な方は、CBNがCB1受容体に結合した結果、微弱な精神活性作用が報告されています。逆に、CBDはCB受容体に直接結合しません。CBDはCB受容体に直接結合しないため、多幸感や精神活性作用はありません。
実際にCBNリキッドを吸った感想
今回はmacaroni CBD さんの濃度50%のものを使用してみました。
CBNは吸いなれていない人だとむせてしまう場合があるようなのですが。。。むせました。
(3回目くらいからはむせずに吸えるようになりました)
吸って5分くらいで体が芯からあたたまるような感じがし、眠気もでてきたのでベッドに横になるとベッドに体を押し付けられてるような心地よい体の重みが・・
普段からCBDも摂取していますが、睡眠ならCBNというのも納得の効果でした。
翌朝の目覚めもよかったので睡眠も深くなっているんだろうなあと。
カンナビノイド総比較!あなたに必要なのはどれ?
上記図を見るとこれらは共通点が多いものの、固有の効果も確実にあります。
例えば、CBNとCBGには抗菌作用がありますが、CBDとCBCにはありません。
CBGは消化器系の炎症を助け、CBNは食欲を増進させる可能性がありますが、CBDもCBCも特に消化器系を重視しているわけではないようです。
CBDに次いで注目されているのはCBCで、抗がん作用の可能性があり、CBNは睡眠に最も期待されているカンナビノイドのようです。
これらはどれが優れている!というわけではなく、併用してこそ効果が高まるものです。
CBD、CBC、CBG、CBNがどのように作用するかを知ったうえで自分好みに組み合わせていくと良いですね。
アントラージュ効果については以下記事を参照ください!
レアカンナビノイドが出来るまでの過程
CBGAが様々な化学反応を起こすことにより6種類のレアカンナビノイドに変異します。
まとめ
CBG・CBC・CBNに関する記事は以上です。