こんな悩みに答えます。
この記事を読むことで、「CBDを自律神経失調症治療にどう使えばよいか」がわかるようになりますよ。
自律神経失調症とは
自律神経失調症は、一般的に自律神経障害と呼ばれ、自律神経系(ANS)の障害によって引き起こされる多くの状態を表します。自律神経は、無意識に働く身体機能を制御する末梢神経です。
呼吸。
心拍数。
血圧のコントロール。
体温や消化の調節
これらの機能に問題が起きると様々な心身の不調として現れます。
- だるさ
- 疲労感
- めまい
- 耳鳴り
- 口やのどの不快感
- 多汗
- 頻尿・残尿感
- 強い肩こり
自律神経失調症の種類
神経心臓性失神(NCS)
神経心臓性失神(NCS)は、最も一般的な自律神経機能障害である。世界中で数千万人が罹患しています。主な症状は失神で、たまにしか起こらない場合もあれば、日常生活に支障をきたすほど頻繁に起こる場合もあります。
多系統萎縮症(MSA)
多系統萎縮症(MSA)は、自律神経機能障害の致死的な一形態です。パーキンソン病と類似していますが、診断から5~10年しか生きられないと言われています。
体位性起立性頻脈症候群
体位性起立性頻脈症候群とは、座ったり立ったりした後に起こる心拍数の異常な上昇のことです。起立性低血圧が否定された場合のみ診断されます。その上、急性の脱水や出血もない。
ホームズ-アディ症候群(HAS)
ホームズ-アディ症候群(HAS)は、目の筋肉をコントロールする神経に影響を与え、視力障害を引き起こします。片方の瞳孔がもう片方より大きくなる可能性が高く、明るい光の中でゆっくりと収縮します。ほとんどが目の筋肉をコントロールする神経に影響を与え、視力障害を引き起こします。
遺伝性感覚・自律神経障害(HSAN)
遺伝性感覚・自律神経障害(HSAN)は、特定の神経細胞の発達と生存に影響を及ぼす遺伝性疾患です。この疾患に関する問題は、乳幼児期に初めて現れます。初期の徴候や症状は以下の通りです。
- 筋緊張の低下
- 摂食障害
- 成長不良。
- 涙の分泌不足
- 頻繁な肺感染症
- 体温の維持が困難
従来の治療法
ほとんどのタイプの自律神経失調症には、明確な治療法がありません。
しかし、自律神経失調症によって起きる多くの症状に対して、対症療法が可能です。
- 薬物療法
- 生活習慣の改善
- 認知行動療法(CBT)
薬物療法
前述の通り、自律神経失調症から起きる体の不調を薬によって緩和する方法となります。
Ex)
- 血圧の安定を助ける。
- 寒暖差に対する不耐性などの症状をコントロールする。
- 消化不良や膀胱の機能をサポートする
生活習慣の改善
生活習慣の改善により、今起きている症状の改善はもちろん、根本の解決につながることが期待できます。
今からでもできる習慣づけでできることばかりですので、無理のない範囲で実施していきましょう。
- 水分を十分に摂る(電解質を強化したものだと尚良し)
- ベッドの頭を高くする。
- 食事の塩分量を調節する
- 定期的に運動する。
認知行動療法(CBT)
認知行動療法はある出来事に対しての「感じ方」「行動」を変えることでストレスを軽減する治療法です。
CBTは、人の考え方や人生の出来事の解釈の仕方が、その人の行動や感じ方に影響を与えるという前提で成り立っています。
「自動思考」が生まれるとそれによって、様々な感情が動いたり行動に現れます。
認知療法:無意識に考えてしまうことを改善する
行動療法:無意識に行ってしまうことを改善する
例 歯科恐怖症
歯科恐怖症の人は、歯科治療を受けることで、激しい痛みを経験したり、死ぬかもしれないと考えるため、歯科医院に行くことを恐れます。この恐怖は、おそらく幼少期の否定的な体験からきているのでしょう。
このとき、「詰め物をしたときに痛かったから、歯医者に行って行う治療はすべて痛いのだろう」という思い込みを除くことを目的とします。
CBDは自律神経失調症に効果があるの?
結論から言うと、エンドカンナビノイド系との相互作用により、自律神経失調症に効果がある可能性が示されています。
また、治療だけでなく予防にも有益との見解です。
- 抗酸化作用:体内で発生しすぎた活性酸素の働きを抑える
- 神経保護作用:神経細胞の損傷を制限し、神経再生を促進する
それではそれぞれの仕組みとメリットについて紹介していきます。
抗酸化作用
CBDは酸化をもたらす物質の働きを抑制し、抗酸化物質を活性することにより、体内のバランスを整えます。
(参考:「ScienceDirect」)
体の中で活性酸素が発生すると様々な不調を発生させます。中でもよく話題になるものが動脈硬化や心臓・血管に関係する疾患。そして生活習慣病です。
神経保護作用
CBDは神経細胞の損傷を抑え、神経再生を促進する効果があることが示されています。
(参考:「NCL」)
エンドカンナビノイドシステムを正常化することによって上記を実現しています。
詳しくは以下リンクを御覧ください。
それでは具体的に自律神経失調症へどのような効果があるのかを見ていきましょう。
CBDが持つ自律神経失調症への具体的な効果
CBDは自律神経失調症の以下症状に効果があると示されています。
- 吐き気や嘔吐
- 体温調節障害や発汗
- 胃腸の不調
- 気分の落ち込みや不安
- 不眠
- 高血圧
- 息苦しさや疲れやすさ
CBDを自律神経失調症治療に用いた実験結果
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種後に自律神経失調症になった女性12人を対象にした2017年の小規模研究で、3カ月にわたってCBDを摂取してもらいました。
参加者は、体の痛みが著しく減少し、身体機能や、精神状態や社会的機能のが改善したと報告しました。
(参考:「IMAJ」)
CBDを自律神経失調症の治療に使用するメリット
CBDを自律神経失調症の治療に使用するメリットは副作用が少ないことです。
さらに、抗精神作用が少なく、催奇形性や変異原性がない等、身体への影響が限りなく少ないことが示されています。
(参考:「ScienceDirect」)
自律神経失調症の治療には以下の様な薬を用いることが多いですが、それぞれ副作用があります。
治療薬の種類 | 副作用 |
---|---|
抗不安薬 | ふらついたり、頭がボーッとする。倦怠感や頭痛が出ることも |
抗うつ薬 | めまいや口の乾き。不意に眠気が訪れることも |
睡眠薬 | 体のだるさや疲れやすさ |
CBDを自律神経失調症の治療に使用する注意点
CBDを他の薬と共用する際には注意が必要です。
自律神経失調症にCBDを利用する際の摂取方法や適量は?
結論からいうと、適量は人それぞれのため、効果を実感するまで少量から初めて徐々に量を増やしていきましょう。
摂取方法によってCBDが吸収される早さも異なります。
詳しくは以下記事を参照ください。
まとめ
CBDと自律神経失調症に関する記事は以上です。